相談12●鋳造品の鍛造化により、歩留まりと納期を改善したい

今回は量産品の品質特性の向上を検討中のお客様からよくいただくご質問としまして、真鍮鋳物品の鍛造品化についてお話ししたいと思います。




■ 《お客様の問題点》


T社様は、大型から小型船舶に至るまで、航海機器の設計・製造・販売を手がけておられる、日本有数のメーカー様です。
そのT社購買ご担当者様から、弊社へ下記のようなご相談のメールをいただきました。



■ 【質問】


「現状、真鍮鋳物製品を購入していますが、各工程で『ス』が発生するため歩留まりが低く、納品の遅れに困っています。この問題を、真鍮鍛造品へ切り替えることで解決できませんか?」


T社様は、それまで鋳物加工品の仕入れで対応されており、鍛造品のお取扱いは今回が初めてでした。
そこで、図面と現物をお送りいただき、弊社にて検討した結果、鍛造品に切換えることで歩留まりは圧倒的に高くなることが判明しました。

早速、T社担当者様を訪ねてお話を伺うと、T社様では鋳物品の仕入れ、切削加工、表面処理を、それぞれ異なる専門会社に発注しているため、切削会社や表面処理会社の工程で発覚した「ス」による不適合については、損金を鋳造会社には請求できていないとことでした。こうした要因からも、鍛造品への切換が非常に有効であるとの結論を得ました。



■ 《弊社からの提案と歩留まり改善効果》


弊社にて、切削加工に対応できる鍛造設計図を作成しましたが、課題となったのは、鍛造形状としては極限に近い薄さと外径の大きさでした。 そこで、金型表面の摩擦抵抗を減少させるため特殊な表面処理を行い、鍛造試験を重ねた末、鍛造の量産が可能となりました。


弊社により鍛造化された製品

鍛造品は、鋳物品と比較して材料投入量がほぼ倍増するため、製品単価は上がりますが、鋳造に付きものの「ス」は発生せず、確実に良品として提供する事ができます。

もちろん、鍛造費及び初期費用として金型費が発生しますが、従来、各工程で発生していた不適合による損金を換算すると、金型費を約1年で償却することができました。 弊社では、更新金型費は弊社負担とさせていただいていますので、初期費用の回収後に大きな差額効果が出てまいります。

T社様には、当初、鍛造品として納入していましたが、その後、弊社ロボットによる自動切削での仕上加工を追加発注いただいたことで、さらなるコストメリットと、弊社一括による品質保証をご提供できました。


従来の分離発注から弊社への一括発注への変更により、不適合が解消、コスト削減も実現

購買担当者様からは、
「今までは、工程ごとに異なる業者へ発注・検収していたが、それらの業務が簡素化された上、不適合発生時にどの仕入先に請求すればよいのか、悩むことも無くなりました」
と、喜びの声を頂戴した事例となります。

さらにその後、弊社にて表面処理業者を育成することで、最終的には表面処理付きの完成品の形でT社様に納入させていただくこととなり、当初からの課題であった納期遅れの問題もすべて解消することができました。



こちらの取組みの詳細につきましては、白光金属工業までお気軽にお問い合せください。貴社の課題解決へ向け誠心誠意アドバイスをさせていただきます。


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